脳外傷者・高次脳機能障害者とその家族や医療・福祉、行政関係者、また一般市民を対象とした脳外傷リハビリテーション講習会が今年も113日に開催されました。会場の名古屋市中区の東建・丸の内ホールには237名の参加をいただき、盛況でした。

一般社団法人日本損害保険協会の助成をいただいて全国各地で開催され、当事者・家族や医療・リハビリ関係者、社会福祉施設支援者・支援員、行政関係者ら広く各層の多くの方に、脳外傷・高次脳機能障害問題への理解を深めていただくのが目的で、愛知県では今回で10回目の開催となりました。

 第1部
座談会では、「見えない障害」と言われる高次脳機能障害について昨年度出版された「高次脳機能障害『解体新書』」の発刊をめぐり、編集を担当した名古屋市総合リハビリテーションセンター高次脳機能障害支援部長の深川 和利氏、イラストを描いてくださった柴本 礼氏(ご主人がくも膜下出血後遺症、『日々コウジ中』の著者)に登壇いただき、阿部順子氏(岐阜医療科学大学教授、元名古屋市総合リハビリテーションセンター)の司会で、『解体新書』の制作に関わる様々な裏話を盛り込みながら支援のノウハウを解き明かしていただきました。

 2部は名古屋市総合リハビリテーションセンター生活支援課生活支援員の川嶋 陽平氏の進行で、シンポジウムを行いました。埼玉県から高次脳機能障害の当事者会「未来の会」を立ち上げた代表の市川 剛氏をお招きし、また愛知県で長年、脳外傷の当事者会に携わる金子 武志氏、当事者会をサポートしている伊藤 美知子氏(脳外傷の方のご家族)の3者に、当事者会のもつ意味や果たす役割などについてお話しをうかがいました。

目次

10年後、20年後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
脳外傷リハビリテーション講習会を開催・・・・・・・・3
事務局便り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
熊本で、豊田市で・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
クリスマス会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
ワークハウスみかんやま・・・・・・・・・・・・・・・7
我が子・家族の経過と現状・・・・・・・・・・・・・11
お知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

第59号目次

脳外傷リハビリテーション講習会