第6号目次

七夕音楽の集い
後遺症としての精神症状
脳外傷に関する文献紹介
わが子の経過と現状
『自分でない自分」を放映されて
楽しいバス旅行
脳外傷Q&A

七夕音楽の集い

平成10年7月11日 リハセン入所患者さんたちと一緒にみずほ音楽部で合同七夕音楽祭を開催しました。浅野課長ご持参の笹に当事者達が書いた「家族が健康でありますように!」「早く歩けますように!」早く仕事に就けますように!」と各自思い思いの願い事を書いた短冊を笹に結びました。

後遺症としての精神症状

脳出血,交通事故後の後遺症として,感情のコントロールができなかったり,1つの事に拘りやすくなったりする事があります。また、特定の人に被害妄想を持ったりとかいろいろと問題行動を起こす方もいます。まずは,精神症状出現の背景となった彼らの障害の性格と残された能力の把握,彼らの置かれた「彼らにとっての窮地」を理解しそれを緩和する環境調整を行う事が大事です。その上で,精神症状に対しては少量の薬物【抗精神病薬,抗てんかん薬,抗不安定薬など)を使用するとかなり効果が期待できます。

自分でない自分

5月10日全国ネットで放映されました。19歳の少年が暴走族に巻き込まれオートバイで転倒、意識不明6ヵ月。どこをみても大きな傷もないのに意識が戻らない、そして意識が戻っても脳外傷という言葉さえ知らずで,いずれ元の彼に戻るだろうとがんばってリハビリを続け,車椅子,歩行器、立った!歩いた!と身体の方は何とか戻り始めたが、なんと彼には記憶が残らなくなってしまった。