平成28年度 脳外傷リハビリテーション講習会

2016.12.07

 10月22日(土)名古屋市中区役所ホールで、高次脳機能障害者の地域生活支援をテーマに開催いたしました。  

<第1部>基調講演では、「見えない障害と共に生きる」のテーマで、上田 敏氏にご講演いただきました。

高次脳機能障害を、どう理解し、どう対処するか?定義づけしてわかりやすい説明があり、そのあと高次脳機能障害からの立ち直りの事例や相談会で先生が受けた相談から経過まで事例を挙げてお話いただきました。特に、「プラス」(できること)を見つけて評価し、増やしていくという内容は、多くの参加者みなさんに興味・関心を持っていただけたようでした。

<アンケートより>

・プラス思考のもう一歩プラスを探して挑戦したい
・視点を変えて本人とつきあうことの大切さ、本人の可能性を引き出しプラスを伸ばすことが大切
・外観では分からない障害を持つ人達に、まずは共感を持った接し方をしなくてはと思った
・かくれたプラスを見つけ引き出す・・・認知症などでも参考になる内容

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<第2部>当事者 体験談

 始めに「地域で生活していくために」と題して阿部順子先生より、高次脳機能障害地域生活援助者養成研究事業についての説明、サービス提供の流れ、研修の実施、試行事例についてのお話を頂戴しました。試行事例は5事例ありましたが、今回はヘルパー事業所の支援を受けながら、一人暮らしをしている2人の方の様子を映像で見ていただきました。その後、阿部先生の司会でお二人の今の心境を伺いました。

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お二人の体験談は、ヘルパーさんの介助で頑張っている様子に共感を持っていただけ、参考になったとの声もありました。ありがとうございました。